生年月日が 2024年R06年10月14日月) であれば
お宮参りは 2024年令和06年 11月14日木 ごろ

お宮参りの由来

お七夜のご紹介でも説明したように、昔は医療技術のなさなどから赤ちゃんの健やかな成長は、神頼みに近いものがあり、それに因んだイベントがありました。

お宮参り(初宮参りとも呼ぶ)もそうしたイベントのひとつで、赤ちゃんと土地の守り神である産土神(うぶすながみ)との対面の儀式であったり、氏神様を参拝することで新しい氏子として祝福を受ける儀式であったり、はたまたお産を「けがれ」とし、お宮参りで母親のけがれを祓う忌明けの儀式であったりと、地域によって色々と細かい点は違うところはあるものの、基本的に赤ちゃんが初めて公式に外出して神社に参拝する行事です。

現代では、そうしたお題目はともかく赤ちゃんの成長を祝い、また祈願するという意義と形式が残り、生後1ヶ月くらいに神社を参拝する行事のことをいいます。

お宮参りをする時期

お宮参りをする時期は、一般的には男の子であれば生後31・32日目、女の子は生後32・33日目が良いとされていますが、地方によって違いがあります。ご両親などに確認してみるのもいいかもしれません。

またこの日程も、絶対にこの日でなければならない、なんていうことはありません。

生後間もない赤ちゃんや、お産明けのママがいることですし、まずは参加者の体調や、気温・気候を考慮に入れて予定を立てましょう。無理は禁物です。

実際に東北など冬が厳しい地域では、暖かくなってからお宮参りを行うというところもあるそうですし、生後100日くらいまでに行う、と時期に幅を持たせる地域もあります。極端な暑さや寒さの日は、赤ちゃんの為にも避けるべきでしょう。

要は生後1ヶ月頃というのはあくまで目安であり、実際には都合に合わせて決めましょう、ということです。

お宮参りのやり方

まずお宮参りに参加するメンバーは、赤ちゃんは当然として、ママとパパ、そして基本的にパパ側のおばあちゃんです。現代では参加者は特にこだわらず、ママ側のおじいちゃん・おばあちゃんも参加することも珍しくはありません。

また、両方のご両親が遠方で来れないなど、各家庭の事情から、パパとママと赤ちゃんの3人で行う、というスタイルも増えているようです。

しきたりでは、赤ちゃんはパパ側のおばあちゃんが抱っこして参拝することになっていますが、これも現代ではケース・バイ・ケースで、参加者の都合に合わせて誰が抱っこしても礼儀違反などになったりするものではありません。

なお、なぜママではなくおばあちゃんが抱っこするのか、という事については、ママはまだお産の「けがれ」が残っているので、お宮参りでお祓いをするまで神前では赤ん坊を抱っこしない、であるとか、お産間もないママの身を気遣って、などという説があるようです。

お参り自体は、普通の参拝と同じで手水舎で手を清め、口をすすぎ、お賽銭を上げて鈴を鳴らします。そして2回礼をして2回拍手を打って(手をたたくこと)から手を合わせてお祈りをしましょう。最後に1礼して終わりです。お宮参り特有の決まりごとなどはないようですが、赤ちゃんを抱いたおばあちゃんの後ろにパパとママがつき従うような形や、赤ちゃんを抱いたおばあちゃんを中心に両脇にパパとママが立って参拝することが多いようです。

また参拝するだけでなく、お祓いを受けて祝詞(のりと)をあげてもらいたい場合は、お宮参りの日以前に、あらかじめ社務所に申し込んでおきましょう。神社によっては料金を掲示していることがありますので確認が必要です。

金額は3千円から5千円が一般的で、高くても一万円といったところです。

当日、お金は白い封筒か祝儀袋に入れ、「御玉串料」か「御初穂料」、その下に赤ちゃんの名前、を表書きして渡しましょう。

お宮参りのときの服装について

まずは赤ちゃんの服装についてですが、正式には「祝い着」です。男の子であれば羽二重地の紋付で鷹やめでたい図柄などの「熨斗目模様(のしめもよう)」、女の子であれば縮緬地(ちりめん)に花柄などをあしらった「友禅模様」、の祝い着となります。

最近では形式にこだわらず、ベビードレスにケープを掛けるのも人気があります。

写真撮影も忘れずに

また、この祝い着は基本的にはこの時にしか着ないものなので、レンタルを利用する人が多いようです。たいていの写真館には貸衣装として赤ちゃんの祝い着も置いてあると思いますし、撮影時だけでなく当日の外出(神社に参拝に行くとき)も祝い着を貸してくれるサービスを行っているところも多いので、それらを利用するのも良いでしょう。

ちなみに、赤ちゃんを抱っこする人は長時間抱いておかなければならず、結構大変だと思いますので、できれば抱っこベルトを用意しておいて利用した方が良いでしょう。

赤ちゃんに正式な祝い着を着せた場合、それを抱くおばあちゃん、ママは紋付の礼装にした方がバランスが取れます。

また、おばあちゃんは紋付の礼装、ママは派手でない訪問着やワンピース、男性陣はスーツ、といったパターンも多く見られるようです。幼稚園に行っている兄弟などがいる場合は、その制服を着せておけばよいし、制服がない場合は派手でない服であれば特に何でも問題はないと思います。

お宮参りの後にすること

昔は神社でのお宮参りの後、近くに住んでいる親戚や、ご近所に挨拶回りをするしきたりがありましたが、現在では挨拶回りをする人は減っているようです。

親しくしている人で、赤ちゃんの顔をまだ見せていなくて、ぜひこの機会に顔を見せたい、という人がいれば事前に連絡しておいて挨拶に行くのも良いでしょう。

最近一番多いのは、お宮参りの後は自宅で家族だけのお祝いの宴を開いたり、レストランなどで会食したりしてお祝いするケースです。

これも特に決まりというものはありませんので、参加されるご両親にも相談して決めてはどうでしょうか。

地域ごとの特色

これまでの説明でも「地域によって様々な違いがある」というような記述が出てきていると思いますが、中には自分の地域にその風習がなければ一風変わったものに思えるものもあります。

例えば京都をはじめとする色々な地域で、お宮参りに行く赤ちゃんの額に、男の子であれば「大」、女の子であれば「小」と口紅などで書くしきたりなどがあります。

これは、昔の魔よけの「×」という印が変化して「大」になり、「小」は単にその対になる漢字ということで書かれているそうです。

このように地域独特のしきたりなどがありますので、ご両親などに聞いてみるのも良いでしょう。

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