おむつ替えについて

紙おむつか布おむつか

赤ちゃんが生まれたときに考えなければならない点のひとつに、紙おむつで育てるか、布おむつで育てるか、というものがあります。

昔から、紙おむつは赤ちゃんの肌に悪いし、おむつ離れも遅くなる、などという話を聞いたことはありませんか?

また、布おむつは洗濯さえ頑張れば経済的だし、赤ちゃんのお肌にも良さそうだし・・・、と考える方も少なくありません。

どちらが良い、とは一概に言えませんが、育児を圧倒的に楽にするのは「紙おむつ」だと言えそうです。

ご両親が同居されていて、洗濯などを分担してくれるならいざしらず、一人で育児に奮闘している時に、常に洗濯が必要な布おむつの洗濯時間は、ママの時間的ゆとりを奪う一因になりかねません。

もちろん布おむつ最大の利点は、金銭的負担がかからないことです。でも、ちょっと注意しないといけないのが何度も繰り返し洗濯をしているうちに、布の繊維はどうしても毛羽立ってしまい、それが赤ちゃんの肌に良くないこともある、ということですので、布・紙いずれを使うにしても、赤ちゃんのお尻などはいつも気にかけてあげてください。

また、布おむつを使用されている方は、20枚〜40枚くらい準備されている方が多いようです。

紙おむつですが、かなり昔からどんどん改良が重ねられてきていて、今ではむしろ布おむつより清潔で、赤ちゃんの肌にもやさしい、といえそうです。ただし、「メーカーを変えたらかぶれてしまった」などという相性もあるようですし、赤ちゃんによっては布おむつでないと、肌が荒れてしまう、ということもなくはありませんので、肌にトラブルが起こる場合は、色々と試してみる必要があります。

また、紙おむつのギャザーやテープ部分が肌をこすってしまう、ということもありますので、注意してみていてください。

気をつけなければいけないのは、現在の紙おむつは非常に優秀で、おしっこの吸収力もすごいので、紙おむつの中でおしっこをした時、布おむつと違って赤ちゃんも不快感をそれほど感じず泣かないので、ママもついおむつを替えるのを忘れてしまいがちです。

おしっこを吸収する素材は、水分を吸うと膨らみますので、放っておくとおむつがパンパンになります。いくらお肌に優しい素材を使っていても、パンパン状態のおむつはゴワついてお肌にも良くないと思います。

おむつ離れにしても、布おむつの時は漏らすと当然濡れるのでママも大変ですし、赤ちゃんも不快感を感じて、トイレトレーニングも真剣に取り組むようになりますが、紙おむつだと漏らしてしまっても、ママも赤ちゃんも全然平気なので「まあいいか」となりがちで、トイレトレーニングへの取り組みが甘くなるケースが多いのです。

つまり、問題なのは紙おむつそのものよりも、紙おむつの利便性によって、ママが布おむつのときのようなきめ細かい対応を怠ってしまう、という点なのです。

紙おむつは非常に便利ですので、ぜひ有効に活用しつつ、その便利さに頼りきりになることなく赤ちゃんを見守り、育児に頑張ってください。

おむつの替えかた

赤ちゃんが泣いているとき、まず確認するのはおむつが濡れていないか、ということ。泣いてなくても前回のおしっこからある程度時間が経ったときもおむつの中を確認しますし、当然ウンチが匂うときはおむつを替えることになります。

おむつ替えで用意するのは、お尻拭き用ティッシュか濡らしたガーゼ、新しいおむつ(おむつカバーが必要な場合はカバーも)、肌着も替える場合は肌着、洋服まで濡れてしまっていれば替えの洋服も用意します。

まずは、赤ちゃんを仰向けに寝かせ、その横に新しいおむつを広げておき、濡れた(汚れた)おむつを開けます。紙おむつの場合は、このときもう新しいおむつの太もものギャザーを立てておくと後が楽です。

お尻拭き用ウェットティッシュや、濡らしたガーゼでキレイにお尻を拭きます。

このとき、くびれや性器にウンチの汚れが残らないように注意しましょう。特に女の子の場合、大腸菌が性器から膀胱にいって膀胱炎を起こす危険もあるので、できるだけ「上から下へ」拭くように心がけ、陰部にウンチがつかないようにし、付いている場合は丁寧に拭きとってあげましょう。男の子はチンチンや睾丸の裏に汚れが残っている場合が多いです。

汚れたおむつは手前から丸めます。このとき足や服を汚さないように気をつけましょう。

両足を片手で持って上げ、新しいおむつを敷きます。足を高く上げすぎないようにしましょう。

テープタイプの紙おむつの場合、おむつのお腹側を引っ張りあげて、太ももの周りに隙間ができないようにしましょう。

できるだけ左右対称にテープを止めます。このときウエストにはママの指が2、3本入るくらいのゆとりをもたせて止めるようにしましょう。布おむつの場合はおむつカバーのマジックテープをへそより少し下で止めます。これもきつくなりすぎないように気をつけましょう。

ウンチの場合は、汚れたおむつをトイレに持っていって、トイレットペーパーなどを使ってできるだけウンチをトイレに捨てましょう。紙おむつの場合、この後小さく丸めて捨てましょう。布おむつの場合は水洗トイレでおむつ自体を軽く洗ってから、あらかじめ用意しておくおむつをつけておくバケツに入れて、定期的に洗濯をしましょう。おむつを流してしまうとトイレのつまりになりかねませんので、気をつける必要があります。

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