ママと赤ちゃんの退院は、だいたい生後1週間後ごろ
母子の健康状態、病院のシステム、あるいは曜日などの都合などによって少々の違いはあるでしょうが、近頃では産後1週間ほど入院しているのが一般的なようです。
診察と検査を受けて問題がないようであれば、いよいよ退院です。
ここでは、ママと赤ちゃんが退院する際の注意事項などについて紹介します。
最も大切なことは、この時期のママと赤ちゃんは、退院できるとはいっても、まだ全然万全の状態ではないということをしっかりと頭に入れておくことです。
ママは出産という大仕事を終えたばかり。赤ちゃんはこの世に生を受けたばかりなのです。
退院当日はもちろんのこと、設備の整っていた病院からそうでないところに移り生活を開始するのですから、落ち着くまでは何かと大変です。
率先して動くべきはパパで、可能であれば家族に協力してもらうのもいいでしょう。
退院後の準備を、出産後の入院中に、パパに指示して整えてもらおうと思っているママもいるかもしれません。
それも一つの方法でしょうが、出産後しばらくは、身体はもちろん、精神的に不安定になることも珍しくありません。
パパも仕事があるでしょうし、家事が苦手な男性も少なくはありません。
それを考えると、可能であれば、出産前にある程度の準備をしておくことも一つの方法でしょう。
退院当日の注意事項
病院によって違いもあるでしょうが、診察と検査を受けて、問題がなければ退院です。設備の整った病院から、自宅(あるいは実家)などに移ることになります。今後の赤ちゃんとの生活の上で、わからないことや不安なことがあれば、この日までに相談しておくといいでしょう。
お世話になった先生や、助産師さん・看護師さんのお礼を伝えるのも忘れずに。一緒に記念写真を撮ったりするのもいいかもしれませんね。
次に事務的な話をいくつか。
これも病院によって事情は異なると思いますが、退院当日に入院費用の清算を行う必要があれば、お金の準備もしておかなければなりません。金額がわからない場合は、前日までに確認しておくと教えてもらえるでしょう。
なお、2009年10月より、原則として出産一時金が健康保険機関から直接病院に支払われる仕組みに変更になりました。それによって、清算の仕方もこれまでとは変わってきているようです。わからない点があれば、病院に確認するといいでしょう。
また、出生届けを提出する際、出生証明書欄に出産に立ち会った医師か助産師に証明を書いてもらう必要がありますが、それらのような必要書類も、依頼しなくても病院側できちんと用意してくれるのが一般的です。これも、不安な点があれば事前に確認しておくといいでしょう。
最後に退院して、病院をあとにするときについてです。
赤ちゃんはもちろん、ママやパパにとっても門出の日。赤ちゃんは、生まれて初めて外に出る日です。赤ちゃんもママも、めいっぱいおしゃれするのもいいかもしれません。
ただし、暑さや寒さ、雨が降っていないかなどを考慮して、ベビー服を選ぶようにしましょう。
車で帰る場合は、必ずチャイルドシート(ベビーシート)を事前に用意しておきましょう。
道路交通法上の使用義務があるからチャイルドシート(ベビーシート)を使うのではなく、何よりも大切な赤ちゃんの命や身体を守るために必要なものです。忘れずに用意しておきましょう。
退院後の新しい生活の準備について
退院して戻るのは、自宅であったり夫婦どちらかの実家であったりと、それぞれの事情によっての違いがあるでしょう。
どちらにしても大切なことは、赤ちゃんを迎え入れる準備、ママを休ませる準備をしっかりと整えておくことです。
出産後のママは、体調もまだまだ万全ではなく、心身ともに不安定になったりするものです。地域や国によっても違いがあるようですが、一般的に産後3週間から1ヶ月間、いわゆる「床上げ」までは無理をせず安静が必要とされています。
ママが出産という大仕事を一つ終えた今、次はパパがあれこれと頑張る番だともいえますね。
では、具体的にはどのようなものを準備しておかないといけないでしょうか?
一般的に、退院後すぐに必要と思われるものを紹介します。
・ベビーベッド、ベッドマットなどのベビー用寝具
・ベビードレス、肌着、下着、靴下、帽子などのベビー服
・オムツ、お尻拭き、ふた付きバケツ(ゴミ箱)などのオムツ用品
・ミルク、哺乳瓶、乳首、ほ乳瓶バサミ、ほ乳瓶の清掃消毒用品などのミルク用品
・ベビーバス、ベビーソープ、バスタオル、ガーゼ類などのベビーバス・沐浴用品
・ベビーオイル、綿棒、ベビー用体温計、ベビー用爪切りなど
といったところでしょうか。
赤ちゃんが二人目以降であれば、ある程度揃っているでしょうし、何が必要か経験があるのでそれほど心配はいらないでしょうが、一人目なのであれば、必要なときに困らないよう、前もって用意しておきたいものです。
パパ・ママの母親(おばあちゃん)はもちろん、兄弟や親戚に出産育児経験のある人がいれば、何が必要かアドバイスを求めるのもいいでしょう。
また、近年では、ベビーベッド、ベビーバス、ベビースケールなどの比較的大きく、しかも実際に使う期間が短いものは、レンタルして用意するのも人気のようです。レンタルを検討するのもいいかもしれませんね。