生年月日が 2024年R06年10月14日月) であれば
初節句(端午の節句)は 2025年令和07年 05月05日月 )

男の子の初節句とは

初節句とは、子供が生まれてから初めて迎える「節句」のことです。

「節句」は古くからある季節の節目の年中行事で、五つの節句があります。

子供の初節句を差すのはその中の2つで、3月3日の「上巳(じょうし/じょうみ)」と、5月5日の「端午(たんご)」です。男の子の節句とされているのは「端午」で「端午の節句」(または「菖蒲の節句」)と呼ばれています。

つまり男の子の初節句は、生まれてから初めて迎える5月5日のこととなります。

鎧兜・五月人形を飾り、5月5日当日、または前日(その場合「宵節句」といいます)に、身内など親しい人を招き、男の子の健やかな成長を祝って、宴(お節句会)を催してお祝いします。

基本的に初節句は一生に一度だけの行事ですが、生後まもなく(生後3ヶ月くらいまでに)5月5日を迎えてしまい、まだ鎧兜や五月人形が用意できていないとか、お食い初めが済んでいない、などという場合、翌年に繰り越すか、とりあえず形式だけでも初節句をお祝いして、翌年にももう一度お祝いを楽しむ、といったご家庭もあるようです。

こういった行事で大事なのは「こうでなければならない」という厳密さではなく、気持ちの問題ですので、自分たちにあった考え方でイベントを楽しんではどうでしょうか。

また、現代では5月5日は、国民の祝日「こどもの日」でもありますが、こちらは男の子の節句とは別物で、男女関係なく「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日」とされています。

端午の節句(菖蒲の節句)の由来

旧暦では「午(うま)の月」は5月にあたりました。そして「午の月」の最初の「午の日」を節句としていたそうです。

「最初の午の日」を「端の午の日」と考え「端午(たんご)」と呼ばれるようになったといわれています。

やがて、「午の月」「午の日」の「午」と数字の「五」をかけて、5月5日が「端午の節句」として定着しました。

元々の「端午の節句」は、田植えの前に男性は戸外へ出て、女性だけが家の中にこもって穢れ(けがれ)を祓って身を清める「五月忌み(さつきいみ)」という儀式をする、女性の節句だったそうです。

当時の貴族社会では薬草を丸く固めて飾りつけた薬玉(くすだま)を送りあう習慣がありました。端午の節句の日には、宮中に菖蒲(しょうぶ)を髪飾りにした人々が集い、天皇より薬玉を賜る行事が行われていたといいます。

更に古代の中国にも端午の節句にあたる慣わしがあり、やはり菖蒲を使っていました。玄関に菖蒲と蓬(よもぎ)を飾ったり、菖蒲を湯船に入れて菖蒲湯の風呂に入ったり、菖蒲酒を飲んだりといったものだったそうです。

そして、日本では鎌倉時代辺りから「菖蒲」の読みが「尚武」と同じで、しかも菖蒲の葉の形が剣に似ていることなどから、「端午の節句」を男の子の節句と位置づけ、鎧兜や刀、武者人形や金太郎の人形といった五月人形を室内に飾り、庭にはこいのぼりを立てる習慣ができました。

また、端午の節句には、ちまきや柏餅を食べる風習もありますが、もちろん初節句を迎えたばかりの赤ちゃんは、これらは食べることはできません。ちまきは中国の戦国時代の詩人、屈原(くつげん)の命日である5月5日に、人々が供養として彼の身を投げた河にちまきを投げ入れたことに由来しているといわれています。柏餅を食べることについては、柏という植物は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」という縁起物として広まっていったといいます。

これらが現在の端午の節句のお祝いの原型となっています。

初節句の端午の節句について

前述したように、誕生後初めての節句を初節句といい、両家の祖父母も一緒に盛大にお祝いします。

昔からの慣わしでは、端午の節句に飾る「武者飾り(鎧兜など)」や「こいのぼり」は、ママ側の実家から贈られる習慣の地方が多く存在しています。

しかし現在では鎧兜なども高価になっていますので、両家で話し合って、武者飾りはこちらの実家から、こいのぼりはこちらの実家からというように分担するご家庭も多いようです。

パパとママ、そして赤ちゃんが暮らしている住宅事情も考慮しないと、せっかくの鎧兜を飾るスペースがない、などということにもなりかねませんので、色々と相談して用意した方が良いでしょう。

またお雛様と違って、片付けるのが遅れると結婚が遅くなる、というような言われもありません。五月飾りを出す時期は、4月以降であればいつでもよいですし、片付けるのも5月5日を過ぎれば、あまりにも遅くならないようにすれば、特に問題ないようです。もちろん地域性のあるものですので、お住まいの地域の慣わしがあるのであれば、それに従うのが間違いないでしょう。

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